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「秋葉原」ツールナイフで職質された男が抵抗、警官が怪我 感想

痛いニュースさんの記事↓
“秋葉原で” 職質された20代ナイフ男が抵抗、警官が手を切るケガ→逮捕

秋葉原で警察が「特定の怪しそうな雰囲気の人をターゲットにして職務質問(持ち物検査)をする」というのはけっこう有名な話です。迷彩服を好むミリタリーマニアっぽい人が狙われるんだったかな? 今回の犯人がどういう服装かは知りませんが、警察の職務質問が引き起こした事件と認識しています。


さて、この事件について考えるのなら、もう一つ↓の騒動も頭に入れておくべきだと思います。

同じく痛いニュースさんの記事↓ 6月15日のものです。
秋葉原で十徳ナイフ(刃渡り5cm)所持のオタクが警察官10人以上に囲まれる

写真が多く載っています。警察の職務質問、任意同行(ホントに任意なのか?)というのがどんなものなのかがよく分かるかと思います。


とりあえず銃刀法違反について。

私の浅はかな知識では、「刃渡り6cm以上の刃物を、まっとうな目的(職業上必要な場合とか)なしに持ち歩いてるとアウト」と認識しています。

上の2つの事件のうち6月15日の事件については、刃渡り○cmに関する情報が警察と被害者の側で食い違っていますが、もしこれが5cmであるのなら、警察の側に大きな不満を感じる事件です。

ただ、銃刀法だけでなく軽犯罪法も絡めると、どうやら色々と複雑なようでして、「警察は刃渡り6cmなんて基準関係なしに、単に刃物を持ってるだけで無理やり捕まえる権限を持っている」なんて情報もあります。

秋葉銃刀法のウソ(信憑性については各自ご判断を)




では感想。

どちらの事件も共通してるのは、ダガーナイフのような殺傷に適したナイフではなく、ツールナイフ=十徳ナイフだということ。ちなみに、デスノートを書いてたマンガ家の小畑健氏も、これを車に入れていたので逮捕されたようです。

十徳ナイフがどういうものかわかります? わからないようでしたら↓のリンクをどうぞ。

グーグルの画像検索で「十徳ナイフ」を検索

”ナイフ”とつけるから印象悪くなりますが、印象の良い言葉を使うと『十徳ツール』とも言い換えられます。ナイフは多機能の中の一つの機能にすぎません。いろいろな機能を持つ、常に持ち歩くことを目的とした、便利で万能な道具です。



ここで問題だと感じるのは各種報道。

・「秋葉原でまた『ナイフ男』」
・「『ナイフ男』が『暴れ』、警官に軽症を負わせ逮捕」

インターネット・TV・新聞を問わず、こんな見出しで事件が紹介されています。

そして、「ツールナイフ」がどういう物か(わざと?)説明なしに報道しているメディアや、まるで殺傷能力の高いナイフを暴れながら振り回したかのように印象付けて報道しているメディアもあります。

どこの局か確認してないですが、今朝チョロっと見た報道はひどかった。


それからもう一つ。yahooニュース(読売)さんの記事↓
秋葉原でナイフを持った男逮捕、逃走試み警官が軽傷

巡査長が男をパトカーに乗せようとしたところ、男はナイフを奪って逃げたが、近くの路上で巡査長らに取り押さえられ、傷害と公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。巡査長はナイフをつかんだ際、親指を切る軽傷。

警官がケガをした原因はこれです。犯人がナイフを振り回したわけではないようです。

あくまで私の予想ですが、警官の圧力と、「こんな理不尽な理由で犯罪者・前科持ちにされるなんてたまったものじゃない!」という怒りが、逃走という結果に結びついたのではないでしょうか。


ひょっとしたら、職質がなければ一生を何事もなく普通に過ごしていく人物だったのかもしれません。

それが今では「暴れナイフ男」扱いです。






・あんな事件があった後に、アキバにナイフなんて持っていくなよ。
・常識的に考えて自業自得。バカじゃないの?
・十徳ツールを隠れ蓑にしてナイフ持ちたかっただけの可能性もある。
・刃渡り7cm以上なら言い訳も糞もない。
・逃げたんだろ? 捕まって当然。

その通りです。問題があったのは明らかに今捕まってる本人です。すべてにおいて賢くない行動ですし、どう考えても罪になります。ですが、この件を『ナイフ男が暴れた』と表現する報道には、「違和感」と「ねじれ」を感じます。

罪は罪でも、「罪の重さ」の話です。




ちょっと話がずれます。十徳ツール、私も確か高校ぐらいの時にかばんに入れてました。ナイフ部分はペーパーナイフで、思いっきり皮膚に押し付けても全く切れないものでしたが、ハサミ、ペンチ、やすり、虫眼鏡、ドライバーなどはけっこう重宝してました。栓抜きは子供には必要なかったですけど。

そして、その十徳ツールは親戚のおじさんの海外のお土産で貰った、高価で大事な宝物でもありました。

臨時の時、もしくはコロっと忘れていても役にたつよう最初からカバンに入れとくのが十徳ツールです。最初から携帯することを目的とした道具です。ついでに言うなら、カバンに入れてるのを普段は忘れてるような代物でもあるんです。

言うまでも無いですが、「護身用」に持っていたわけじゃないです。ペーパーナイフですし。そして私は、「車の接触事故」「免許更新」以外では警察のお世話になったことがない人間です。「ナイフ好きのヤンキー(死語?)」でも「戦争グッズマニア」でもないです。



今は使っていません。どこいっちゃったかな? この事件に関係なく、もっとずっと昔に環境が変わった時に持たなくなりました。ですが、私も生まれるのが10数年遅かったら、この容疑者と同じ立場になったかもしれない。そう思えてしまう。

私は自信をもって、「若い頃はバカだった」と言い切れます。ニュースなんて全く見ていませんでした。世の中の動き? 知るわけない。そして、その十徳ツールは私にとっては大事なものでしたので、本気で怒ったと思います。相手が警察の時にどう行動するかは分かりませんが。



もちろん、この事件ではペーパーナイフではなくちゃんと切れるナイフですし、私が言ってるのは10代の頃の話(この事件の容疑者は20代らしい)ですし、事前に大事件があったかどうかという点も違います。

それから、この容疑者が「十徳ツール」として持ち歩いていたのか、「護身用ナイフのつもり」で持ち歩いていたのかはわかりません。

ですが、「今のご時世に十徳持ち歩く方がマヌケ」「これも時代の流れ」「みせしめが必要だろ?」という結論に達する時に、なんとも複雑な気持ちにはなります。

「みせしめ」論はわかりますが、「ダガーナイフ」でもない「十徳ツール」で多数の警官に取り囲まれ、連行されるのを恐れて逃げようとしたらつかまり、その時警官が刃物をつかんでケガをしたので「暴れナイフ男」呼ばわり。もう「みせしめ」というより「はりつけ」です。そう感じてしまう。



これもまた、私にとってみれば「秋葉原無差別殺傷事件」と同じく「恐ろしい事件」です。



ちなみに、今回書いた内容の多くに「推測」が混じっています。もう一回詳細な続報が欲しいですね。



追記。産経さんの記事↓
秋葉原の刃物男は無職の22歳

名前が全国に公開されました。重犯罪者扱いです。

○○容疑者は黙秘を続けており、所持品から氏名などが判明した。同署はナイフを所持していた理由を引き続き追及している。

リンクしている時点でまったく意味はないですが、私はこの件に疑問を持っているので名前は伏せます。

所持していた理由? もし私なら、「十徳ツールは便利だから入れっぱなしにしていた。そのまんま忘れてた。」と答えると思うのですが、それでは通じないでしょうね。だったら答えても意味はない。お手上げです。

その上で警察が求めている答えは「護身用」「人に切りつけるつもりだった」というものなんでしょうか。

本人が黙秘しているようですが、おそらく警察に対する不審感が相当強いんでしょうね。
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