秋葉原通り魔事件について、2回目の感想です。溜め書きしてたのを公開。非常に長いです。
とりあえず、情報が集まってるところ↓
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2008年6月8日に秋葉原で発生した通り魔事件 まとめwiki 犯人の事件前の書き込みなどもまとめられています。
まあ当たり前のことですが、
「加害者が無差別殺人に至った原因は?」という話題がそこらじゅうで盛り上がっています。
簡単にいうと、「犯人が通り魔殺人を犯したのは○○のせい」というフレーズの、○○を埋めるための言葉探しです。「こういった犯罪をなくすにはどうしたらいいか」の答えを求めているわけです。
先に書いておきますが、「○○のせい」は一つではなく、複数重なったことが犯行につながったのだと思います。そして、犯罪者を庇う意味での「○○のせい」は、被害者の方に失礼です。どんな理由であれ、犯罪を犯した本人に責があるのは確かです。それが前提。
まずはマスコミの報道。TV局や新聞社の原因追求において目立つのは、「テレビゲームのせい」「ネットのせい」「オタクのせい」という結論です。まあそれ一本ではなく、ちゃんと「親のせい」「格差のせい」「いじめのせい」「派遣のせい」といった色々な要因を挙げてくれるTV局もあるのですが、一部特定のマスコミは大喜びで「ゲーム」と結び付けてます。
また、「
オタク文化に手を染めてしまったことが〜」というフレーズも多用されていますね。
あとは「ナイフのせい」かな。これも最初から「ゲーム」と結びついています。なんというか、
マスコミは「本人」や「動機」ではなく、「道具・物のせい」にするのが大好きです。中国新聞さんの記事↓
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高い殺傷力、販売規制弱く 凶器の「ダガーナイフ」テレビゲームの武器としても頻繁に登場、ゲーム好きの面を見せる加藤智大かとう・ともひろ容疑者(25)をひきつけた可能性もある。
ダガーナイフは、有名なゲームソフト「ドラゴンクエスト」などにも「アイテム」として登場。
ドラクエが標的になっています。それは無茶では・・・ ※なぜか記事ごと抹消されちゃいました。
それから、、「ゲームに問題がある」ということで影響が出ている件。
朝日新聞さんの記事↓
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人気戦闘ゲーム、秋葉原などでのイベント中止ゲームはプレーヤーが戦闘員として、武器を使って次々と敵を倒していく内容。
有名タイトルである「メタルギアソリッド4」の秋葉原イベントが中止されたようです。実際には「敵を倒さず隠れて進むゲーム」だったはずですが、戦争や兵士がメインの舞台ですので、この「イベント中止」を『当然』と感じている人が殆どだと思います。
ちなみに、朝日さんについては
自分のとこの拡張員が殺人を犯したのに、すべて隠して「ケータイ闇サイトのせい」にしたことを忘れません。(しかし読み直したらヒドイ文章だ・・・そんなに怒ってたかのか。)
さて、私の考えですが、「ゲームのせい」はとりあえず否定的です。
個人的には、
ゲームが与える影響がないわけではないが、それはTV番組、映画、TVドラマ、小説etc...が与える影響とほぼ同じで、単にTV局が自らの視聴者が減ってしまう「ゲーム」「ネット」を毛嫌いしてるだけ。中立性に欠ける捏造まがいの印象操作がほとんど。 という認識でほぼ固まっています。
実際には、ファミコンが生まれてからの世代はむしろ家に一台ぐらいはゲーム機を持っているわけでして、ちょっと気合を入れれば簡単にこじつけられるわけです。そして、「若者による凶悪犯罪」は、むしろテレビゲームが生まれる前の方が多かったわけです。
このあたりの話、この前TV番組の「世界一受けたい授業」で、(ゲームではないですが、犯罪率について)少し語られていました。ちょっとバラエティ番組を見直しました。ニュースにおいても、事実に基づくまともな報道をお願いしたいものです。
その他、TVでやってるのはこんなのとか↓(J-castさん)
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秋葉原の容疑者 ゆとり教育なら救えたのに…… 『ミスター文部省』こと文部省出身の寺脇研・京都造形芸術大学教授は「この世代を『酒鬼薔薇世代』と一括りにするのはおかしい」が、「(教育行政が)学力一辺倒になっていたことに心の痛みがある」そうだ。
これより下の世代はいわゆる「ゆとり世代で、こいつら学力が低いとか言われてる」が、じつはミスター文部省が導入した学校5日制や、生活体験、自然体験などのおかげで心が豊かにできてるらしい。「もうちょっと早くやってれば、と悔いがある」
「酒鬼薔薇世代」ってなんですかこれ。すごい内容です。
では次にネット。
ネットでは、「貧困のせい」「格差のせい」「勝ち組のせい」「社会のせい」とする意見が多く感じられます。賃金が低く安定しない派遣社員の問題と、「
またTVではTOYOTA(トヨタ)の名を隠すのか!」というタブーに対する非難です。
私個人としても、一つの事件だけに固執せず「犯罪率」で考えれば、「
豊かであれば犯罪は減り、貧困であれば犯罪率が高まる」という話は、非常に納得のいく答えだと思います。現在、実は
若者よりもお年寄りの犯罪が急増している(人数が増えたことの影響だけでなく、犯罪率自体が跳ね上がってる)のですが、これも貧困による部分が大きいでしょうし、大げさにいうと、今回の容疑者に毎月100万与えられていたら、多分犯罪は犯さなかったでしょうから。
ただ、この方向性になると話は非常に複雑です。
そのうち一つだけ触れますが、「正社員」vs「派遣」というわかりやすいキーワード対決は、私ははっきり間違っていると思います。
例えばある会社では、
社長が身銭を切っているので実質一番給料が少ないです。世の中そこまでして会社と社員を守ってる人もいれば、それでも耐えられず廃業する社長、泣いて部下に給料カットをお願いする社長、どうにもならなくなり自らの命を絶つ社長もいます。正社員についても同じです。
「
社長や会社が無尽蔵に金を持ってる」と考えている人が多いのは、私は残念なことだと思っています。現実にはすべてケースバイケースで、会社によって状況は完全に違います。
金は沸いて出るものではありません。業績が悪いと出なくなります。現在、日本のすべての会社はそこまで潤っているようには思えません。
「一部に集中している」と考えた場合、その一部とは『正社員全て』ではないんです。『ごく一部の特定の人たち』です。しかも、その額を貰うための正当な努力を積み重ねた人も混ざっているわけです。
ですから、
ちゃんとケースバイケースで「問題のある企業」を追求し、的確に責めてほしいものです。そして、「正社員」、「派遣」という言葉に添って日本全国共通のルールを作るなんてのは、まったくもってアホ丸出しだと思ってます。ネットの住民がよくTVを馬鹿にする時に使う「
わかりやすく短いキーワードに騙されて」は、ネットでも全く変わらない。
ただこの話において、「新聞社・TV局」こそ、深い追求は無理だと思っていますけどね。広告収入が絡む以上、大企業は大事なお客様です。「大手企業の名前」を直接叩くよりも、「正社員」を叩く方が都合が良いんです。
そもそも自身が「新聞配達員」という低所得者を抱えており、そこの犯罪率が高いということを全く報道しない点で、いろいろ気づくべきだと思います。さて、この話が行き着く先にある「
努力も労力も能力なしに金がもらえる仕組み」は、どう考えてもいろいろ壊れてます。日本人がすべて豊かであればそれが素晴らしいことですが、ここにも大きな矛盾があり、私は答えを出せません。困ったなあ。
ええと、話は大きくなって、秋葉原通り魔事件からどんどん遠くなっていますが、それだけ「無差別殺人」というのは難しい問題ということで。そういえば、「勝ち組」「負け組」なんて言葉を流行らせたのは誰だったかな。

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